こんにちは。ねこのしっぽ子ども教室のちひろです。
まだハロウィーンには早いですが、前回のブログ記事で予告した通りピアノのある曲と、クモの関係について書きます。
前回の記事はこちらです。
ピアノをはじめるきっかけに
さて、今回の話の発端は、我が娘のピアノの発表会でした。
ピアノの講師をしていると、「お子さんもピアノを弾かれるのですか?」「お母さまからピアノを習えて良いですね。」とほぼ100パーセントの確率で言われます。
実際は、娘と私は親子なので、生徒さんに教えるのとは違って、いろいろと言いたくなってしまったり、娘もレッスン時間と生活との境目があいまいで、なかなか思うようにピアノのレッスンをできずにいました。なので、娘はいつも自己流で耳コピをして試し弾き、どうしてもわからないと「どうやって弾くの?」と聞いてくる…というような流れでピアノを教えていました。
ところが、今年の夏休みに日本へ一時帰国が決まり、ひょんなことから私のピアノの恩師から「娘さんピアノの発表会に出ませんか?」と、お声を掛けていただきました。
えええー!弾ける曲など「ねこふんじゃった」くらいの娘が発表会に出る!?でもこれはチャンスかも…。目標があれば、それに向けて練習をする理由ができますから、娘が本格的にピアノを始めるきっかけになるかも。
ということで、娘にも意思確認をして、はじめての発表会に出ることを決意しました。
初めての発表会の曲選び
まず初めに行ったのが、発表会の曲選びです。しかし、楽譜を読めない娘が弾ける曲となると、両手でメロディーを弾いて私と連弾にしようか…簡易伴奏の童謡のメロディーにするか…などと数日悩みながら…
2か月間飽きずに練習できて
娘のレベルよりちょい上で
舞台で映える
娘のお気に入りの曲
こんな条件のもと選ばれた曲は、コルトー作曲「インディアンのおどり」と外国の曲「タランテラ」の2曲でした。
楽譜を早速用意して、ドキドキしながら学校から娘が戻るのを待って、帰ってきた娘に2曲を弾いて聞かせました。
「どっちがいいかな?」と聞くと
「うーん、どっちもやってみようかな?」
というので、曲のはじめの部分を一緒に練習してみました。
2,3日練習してみて、娘にはこちらが弾きやすそうでしたし、本人も好きだというので、「タランテラ」を発表会に弾くことに決めました。
タランテラってタランチュラ?
本格的に練習を始めたタランテラ、とても順調に練習が進みました。
毎日、毎日飽きずに何度も何度も練習する娘。
ある日「タランテラ」の意味についてレッスンしました。「八分の六拍子の踊りの曲だよ」と、タランテラの音楽を簡単に説明すると、
「こんな感じ?」と踊りだす娘。「こんなかな?」私も一緒に踊ります。
「でもさ、タランテラってタランチュラみたいな名前だね!」と娘。
「あはは、ほんとだね。毒グモが踊ったらこわいけどね」みたいな会話をしてレッスンを終えました。
その夜、いつものように寝る前の読み聞かせの時間に、この日はとても久しぶりに大好きなファーブル昆虫記を手に取りました。
しおりが挟まれたページを開くとなんとそこには「タランチュラ」のページが。
娘と二人「おっタランチュラじゃーん」といってワクワク読み進めると、
中世の時代にタランチュラの猛毒をあびた時の対処法として、激しく踊ると治ると長いこと信じられていたそうで、「タランチュラ病」対策の音楽として作られた舞曲があったとのこと。そして、その舞曲は毒グモ「タランチュラ」から名付けられ、次第になまって「タランテラ」と呼ばれるようになったのだと書かれているではないですか!!
えええええ!「タランテラって、本当にタランチュラだったんだ!」
と、大興奮の2人。
次の日の朝、さっそく楽譜にこんな書き込みが…(笑)
音楽と毒グモの意外な関係に驚き大興奮した夏の思い出でした。
ちなみに、発表会のプログラムを見てみたら、コルトーの「インディアンのおどり」はなんと他に3名も弾く子がいました😅人気の曲はかぶる可能性が高いですよね~もちろん個性がそれぞれあって同じ演奏は一つとしてありませんが、弾く側からすると他の人と同じなのはちょっとプレッシャーかな?
今日も良い一日をお過ごしください。では、また。